概要
慶州市内に約200基以上が現存する新羅王族・貴族の古墳群。天馬塚(1973年発掘)からは天馬図を描いた馬鞍垂飾、金冠、金帯などが出土。皇南大塚(双円墳)からは約3万点の遺物が出土した。金冠は新羅独自の出字形(樹木形)デザインで、シャーマニズムの象徴とされる。
歴史的背景
新羅は4-6世紀に巨大古墳の造営を通じて王権の強大さを誇示した。積石木槨墳という独自の墓制は、高句麗の積石塚と中国の木槨墓の影響を複合したものと考えられる。
地形・地理的特徴
慶州市中心部の平坦地に巨大な円墳が密集する。大陵苑一帯は旧王宮の南方に位置し、月城と隣接する。砂礫層の上に積石を積み上げ、その上を封土で覆う積石木槨墳の構造が盗掘を防ぎ、豪華な副葬品が未盗掘で発見された。
歴史的重要性
新羅王室の権力と富を示す考古学的証拠。金冠5点をはじめとする出土品は韓国の国宝に多数指定されている。慶州歴史遺跡地区として2000年にユネスコ世界遺産に登録。
参考文献
- 天馬塚発掘報告書
- 慶州古墳調査報告