概要

前秦の苻堅が80万と号する大軍で東晋に南征したが、謝安・謝玄率いる東晋の北府兵8万に淝水で大敗。苻堅軍は「風声鶴唳、草木皆兵」のパニックに陥り壊走。中国史上最大級の逆転劇。

歴史的背景

苻堅は華北を統一し、天下統一を志して南征。しかし多民族国家の内部結束は脆く、漢族・鮮卑・羌族の各将が非協力的だった。東晋は謝氏一族が軍事改革を行い精鋭部隊を育成。

地形・地理的特徴

淝水は淮河の支流で、寿春(現寿県)付近で淮河に合流する。東晋軍は河川を防御線として利用し、渡河中の前秦軍を撃破。水系の多い江淮地域は北方騎馬民族に不利だった。

歴史的重要性

東晋の存続を確保し、南北朝時代の長期分裂を決定づけた。前秦は崩壊して華北は再び分裂。南朝の文化的繁栄を100年以上保証した歴史的勝利。

参考文献

  • 『晋書』謝玄伝
  • 『資治通鑑』