概要
石上神宮に伝わる六枝の刃を持つ特異な鉄刀。61文字の金象嵌銘文があり、百済王が倭王に贈ったものとされる。「泰和四年」の紀年銘は369年を指すと解釈される。4世紀の日朝関係を示す最重要の物証。国宝。
歴史的背景
4世紀後半、百済は高句麗の圧迫に対抗するため倭国との同盟を求めていた。七支刀はその外交的贈答品として製作された可能性が高い。
地形・地理的特徴
奈良県天理市の石上神宮に伝世。石上神宮は物部氏の武器庫(斎庫)であり、古代の武器が多数奉納されていた。
歴史的重要性
4世紀の日朝関係を直接示す唯一の同時代史料。百済と倭の同盟関係の物証として、古代東アジア外交史研究の最重要資料。銘文の解読をめぐる論争は今も続く。
参考文献
- 石上神宮
- 東京国立博物館