概要
東晋の王羲之が永和9年(353年)の蘭亭の宴で『蘭亭序』を書いた。「天下第一行書」と称される書の最高傑作。行書の完成者であり、後世「書聖」と尊称される。原本は唐太宗が殉葬したとされ現存しない。
歴史的背景
六朝時代の貴族文化は書・画・文学に高い価値を置いた。王羲之は琅琊王氏の一族で、東晋の門閥貴族社会の文化的頂点を代表する。息子の王献之も名書家。
地形・地理的特徴
会稽は浙江省の山水明媚な地。蘭亭は会稽山の麓にあり、永和9年の曲水の宴が開かれた。六朝貴族の風雅な文化が花開いた江南の地。
歴史的重要性
中国書道史上の最高峰。唐太宗が収集に執念を燃やし、以後の書道はすべて王羲之を規範とした。日本の書道にも絶大な影響を与え、東アジア書道文化の源泉。
参考文献
- 『晋書』王羲之伝
- 『蘭亭序』(摹本)