概要

アクスム王エザナがキリスト教に改宗し、国教とした。ティルスのフルメンティウスがアクスムに渡来しエザナ王を改宗させ、アレクサンドリア総主教により初代エチオピア大主教に任命された。これによりエチオピアは世界で最も早くキリスト教を国教化した国の一つとなった。

歴史的背景

アクスム王国はローマ帝国との緊密な交易関係を持ち、紅海交易を通じてキリスト教が伝来した。エザナ王の貨幣には当初多神教のシンボルが刻まれていたが、改宗後は十字架に変更された。

地形・地理的特徴

エチオピア高原の孤立した地形が、周囲のイスラム世界の中でキリスト教が独自に発展・維持される条件を提供した。山岳地帯の修道院文化が宗教的伝統の保存に寄与し、外部からの影響を限定的なものにした。

歴史的重要性

アルメニア(301年)に次ぐ世界で二番目に早いキリスト教の国教化。エチオピア正教は1700年以上の歴史を持ち、カルケドン公会議(451年)後に単性論教会として独自の発展を遂げた。エチオピアの文化的アイデンティティの核心。

参考文献

  • Munro-Hay, S., 'Aksum'
  • Heldman, M., 'African Zion: The Sacred Art of Ethiopia'