概要
コンスタンティヌス帝が召集した最初のキリスト教全地公会議。約300名の主教が参加し、アリウス派の教義(キリストは神に創造された被造物とする説)を異端として排斥。ニカイア信条を採択し、キリストが「父と同質(ホモウーシオス)」であると定義した。復活祭の日付統一も決定。
歴史的背景
アレクサンドリアの司祭アリウスの教説をめぐる論争が帝国全土に拡大し、教会の統一を脅かしていた。コンスタンティヌスは帝国の政治的統一のためにも教義の統一が必要と判断し、自ら公会議を主宰した。
地形・地理的特徴
プロポンティス(マルマラ海)南岸に位置するニカイア(現イズニク)は、湖と山に囲まれた盆地の都市。コンスタンティノープルに近い立地で、帝国各地からの参加者が集まりやすい交通の要衝にあった。
歴史的重要性
キリスト教の正統教義(三位一体論)の確立に向けた最初の公式的決定。教会と国家の関係の先例を作り、皇帝が教義問題に介入するパターンを確立した。ニカイア信条は現在もカトリック・正教会・プロテスタントの基本信条。
参考文献
- エウセビオス『コンスタンティヌスの生涯』
- ソクラテス・スコラスティコス『教会史』