概要
3世紀頃のラクダの北アフリカ導入以降、サハラ砂漠を横断する定期的な商業ルートが確立された。北からは塩、馬、布、銅、書籍が、南からは金、象牙、奴隷、コーラの実が運ばれた。最盛期には年間数千頭のラクダが隊列を組み、一回の横断に約2-3か月を要した。
歴史的背景
ラクダの導入がサハラ横断を実用的にした。それ以前はウマや牛による限定的な交易があったが、ラクダの砂漠適応能力(水なしで数日行動可能)が大規模交易を可能にした。
地形・地理的特徴
世界最大の砂漠であるサハラを南北に横断する交易路群。タガーザの岩塩鉱山からニジェール川流域の金鉱地帯を結ぶ。オアシス(ワルグラ、ガダメス、ムルズーク等)が中継基地として機能し、ラクダのキャラバンが数百頭単位で砂漠を横断した。
歴史的重要性
アフリカをイスラム世界・ヨーロッパの経済圏と結ぶ生命線であり、西アフリカの帝国群(ガーナ、マリ、ソンガイ)の経済的基盤。イスラムの南方伝播、学術知識の交換、文化的交流の主要な経路でもあった。
参考文献
- Austen, R.A., 'Trans-Saharan Africa in World History'
- Lydon, G., 'On Trans-Saharan Trails'