概要
古墳時代中期以降、朝鮮半島からの技術導入により日本列島での製鉄が始まった。初期は鍛冶(輸入鉄素材の加工)が中心であったが、6世紀頃には砂鉄を原料とするたたら製鉄が開始。鉄製農具・武器の国内生産が可能となった。
歴史的背景
古墳時代前期まで鉄素材は朝鮮半島から輸入に依存していた。任那・加耶地域の鉄資源へのアクセスが倭国の対外政策の重要な動機であった。国内製鉄の開始は対外依存からの脱却を意味した。
地形・地理的特徴
初期の製鉄遺跡は中国山地を中心に分布。砂鉄が豊富な山間部の河川流域で、木炭の原料となる森林と砂鉄の採取が可能な場所が選ばれた。
歴史的重要性
鉄器の国内生産は農業生産力の飛躍的向上と軍事力の強化をもたらし、ヤマト王権の国内統一を技術面から支えた。後の中国山地のたたら製鉄は中世・近世の日本の基幹産業となる。
参考文献
- たたら研究会
- 日本鉄鋼協会