概要
アルダシール1世がパルティア最後の王アルタバノス4世をホルムズドガーンの戦い(224年)で破り、ササン朝を建国した。ゾロアスター教を国教とし、中央集権的な行政制度を確立。クテシフォンを首都とし、ローマ/ビザンツ帝国と約400年にわたり対峙した。ペルシャ文化の黄金期を現出させた。
歴史的背景
パルティアの分権的な封建体制が弱体化する中、ファールス州の地方豪族ササン家が台頭。アケメネス朝の後継者を自称することで正統性を主張した。
地形・地理的特徴
ササン朝の発祥地イスタフル(ペルセポリスの近く)はファールス州の盆地に位置し、アケメネス朝の故地であった。ペルセポリスの遺跡近くにナクシェ・ロスタムの岩壁浮彫が刻まれ、アケメネス朝の正統な後継者であることを主張した。
歴史的重要性
ササン朝はイスラム以前のペルシャ文明の頂点であり、行政制度・法制度・芸術・宗教がイスラム文明に多大な影響を与えた。ゾロアスター教の体系化、チェスの伝播などの文化的遺産は計り知れない。
参考文献
- The Cambridge History of Iran Vol.3
- Sasanian Iran (T. Daryaee)