概要
フェニキア人が建設した植民都市がローマ期に大発展。特にこの地出身のセプティミウス・セウェルス帝(在位193-211年)の時代に大規模な建設事業が行われ、壮大なフォルム、バシリカ、凱旋門、劇場、浴場が建設された。帝国内でも最も壮麗なローマ都市の一つとなった。
歴史的背景
セプティミウス・セウェルスはレプティス・マグナの富裕な家庭に生まれ、ローマ帝国初のアフリカ出身の皇帝となった。故郷への投資は個人的感情と政治的計算の両方に基づいていた。北アフリカのオリーブ油生産はローマ経済の重要な柱であった。
地形・地理的特徴
リビア北西部の地中海沿岸に位置し、ワディ・レブダの河口に築かれた。天然の良港と肥沃なヒンターランド(後背地)を持ち、サハラ交易路の北端としてトランスサハラ交易の恩恵を受けた。ジェファラ平原のオリーブ栽培に適した気候が経済基盤を支えた。
歴史的重要性
ローマ帝国における北アフリカの都市文明の最高峰を示す。砂に埋もれて保存されたため、最も保存状態の良いローマ都市遺跡の一つとして世界遺産に登録されている。アフリカ出身のローマ皇帝の存在は、帝国の多民族性を象徴する。
参考文献
- Mattingly, D.J., 'Tripolitania'
- Birley, A.R., 'Septimius Severus'