概要

オーストロネシア語族のチャム人が建設した海洋王国。ヒンドゥー教シヴァ派を信仰し、中国・インド間の海上交易で繁栄。ミーソン聖域は4世紀から13世紀にかけて建設されたヒンドゥー教寺院群で、1999年にユネスコ世界遺産に登録。ベトナムの南進(南征)により1471年に事実上滅亡。

歴史的背景

後漢末の192年に日南郡から独立して建国。南シナ海交易の要衝を占め、沈香・象牙・犀角など熱帯産品の輸出で富を蓄えた。中国の史書には「林邑」「占城」の名で記録されている。

地形・地理的特徴

ベトナム中部の海岸平野と山地の境界地帯。ミーソン聖域はクアンナム省の盆地に位置し、周囲を山に囲まれた聖なる谷に70以上のヒンドゥー教寺院が建設された。海岸部は南シナ海の交易に便利な港を持つ。

歴史的重要性

東南アジアにおけるインド文化の独自の展開を示す。ミーソンの建築群はカンボジアのアンコール遺跡と並ぶ東南アジアのヒンドゥー文化の最重要遺跡。ベトナム戦争中の爆撃で大きな被害を受けた。

参考文献

  • 中国正史
  • ミーソン遺跡調査報告