概要
トラヤヌス帝の命により、退役軍人の植民都市として完全な碁盤目状都市計画に基づき建設された。カルド(南北大通り)とデクマヌス(東西大通り)が直交する典型的なローマ植民都市で、フォルム、劇場(3500人収容)、図書館、浴場を備えていた。「アフリカのポンペイ」と呼ばれる保存状態の良さ。
歴史的背景
ローマ帝国はアウレス山脈のベルベル人の脅威に対抗するため、北アフリカの辺境に軍事的植民都市のネットワークを構築した。退役軍人の入植によりローマ文化の前進基地としても機能した。
地形・地理的特徴
アウレス山脈の北麓、標高約1000mの高原に位置する。山岳地帯のベルベル人に対する軍事的前線基地としての性格を持ち、高原の開けた地形は碁盤目状の都市計画に適していた。ローマの辺境防衛システム(リメス)の一環として建設された。
歴史的重要性
ローマの植民都市計画の最も完璧な事例の一つとして世界遺産に登録されている。図書館の入口に刻まれた「狩り、入浴し、遊び、笑え、これが人生だ」の銘文はローマの市民生活の精神を端的に表現している。砂に埋もれて優れた保存状態を維持した。
参考文献
- Ballu, A., 'Les ruines de Timgad'
- Lassus, J., 'Timgad'