概要

ローマの重税と宗教弾圧に対するユダヤ人の大反乱。紀元70年にティトゥス率いるローマ軍がエルサレムを陥落させ、第二神殿を破壊した。最後の拠点マサダでは約960人の防衛者がローマ軍の包囲に約2年間抵抗し、陥落直前に集団自決を選んだとヨセフスは記録している。

歴史的背景

ローマ総督の失政、ゼロテ党の急進化、神殿貴族層とローマの癒着への民衆の不満が爆発。66年にカエサリアでのユダヤ人虐殺を契機に全面反乱に発展した。

地形・地理的特徴

マサダは死海西岸の断崖絶壁の上に築かれた天然の要塞で、頂上の平坦部は標高約400m。三方が切り立った崖に囲まれ、ローマ軍は巨大な攻城用斜路を西側に建設して攻略した。この斜路は現在も残存する。

歴史的重要性

第二神殿の破壊はユダヤ教の歴史的転換点であり、神殿祭儀からラビのユダヤ教への移行を決定づけた。マサダは現代イスラエルの国家的象徴となり、「マサダは二度と陥落しない」は国民的標語となった。

参考文献

  • Josephus, The Jewish War
  • Masada (Y. Yadin)