概要
洛東江流域に金官伽耶(金海)を中心とする複数の小国連合が成立。特に良質な鉄の生産・交易で知られ、「国際市場」として機能した。『三国志魏志東夷伝』は弁韓の鉄が楽浪・帯方・倭にまで輸出されていたと記す。562年に新羅に完全に併合された。
歴史的背景
弁韓地域の豊富な鉄鉱石資源を背景に、鉄器生産と交易を基盤とする政治体が形成された。洛東江を通じた内陸部との交易と、海峡を越えた倭国との密接な関係が伽耶の特色であった。
地形・地理的特徴
洛東江流域の沖積平野と丘陵地帯。洛東江は朝鮮半島南部最大の河川で、金海平野を形成する。南に朝鮮海峡を臨み、日本列島との海上交通に便利な位置。周辺の鉄鉱床が伽耶の経済的基盤となった。
歴史的重要性
東アジアの鉄交易ネットワークの中心として重要。日本との関係は古代日朝関係史の焦点であり、任那日本府の問題として日韓間の歴史論争の対象となっている。大伽耶の古墳からは殉葬の痕跡が確認されている。
参考文献
- 三国志魏志東夷伝
- 三国史記
- 日本書紀