概要

1974年にドナルド・ジョハンソンがエチオピアのハダールで発見した約320万年前の女性の類人猿化石。全骨格の約40%が保存されており、直立二足歩行をしていたことが証明された。発見時にキャンプで流れていたビートルズの「Lucy in the Sky with Diamonds」にちなんで「ルーシー」と命名された。

歴史的背景

1970年代、東アフリカで初期人類化石の発見が相次いでいた。ハダール地域の地質調査により、数百万年前の堆積層が露出していることが判明し、系統的な発掘が行われた。

地形・地理的特徴

エチオピアのアファール三角地帯、東アフリカ大地溝帯の北端に位置する荒涼とした砂漠地帯。三つのプレートの会合点にあたる地殻変動の活発な地域で、数百万年の堆積層が浸食により露出している。高温乾燥の環境が化石の保存に寄与した。

歴史的重要性

人類の進化における二足歩行の起源を示す最も重要な化石の一つ。脳の拡大より先に二足歩行が確立されたことを証明し、人類進化の従来の理解を根本的に変えた。

参考文献

  • Johanson, D., 'Lucy: The Beginnings of Humankind'
  • Johanson, D., 'From Lucy to Language'