概要

終身独裁官に就任したユリウス・カエサルが、マルクス・ブルトゥス、カッシウスら約60名の共和派元老院議員により暗殺された。カエサルは23箇所を刺され、ポンペイウスの像の足元で絶命したとされる。「ブルトゥス、お前もか(Et tu, Brute?)」の言葉はシェイクスピアの創作。

歴史的背景

カエサルは終身独裁官の称号を受け、王冠を3度辞退するパフォーマンスを行ったが、共和政の伝統を重視する元老院議員の間では共和政の回復を求める陰謀が進行していた。3月15日(イドゥス・マルティアエ)が決行日に選ばれた。

地形・地理的特徴

ポンペイウス劇場に隣接する列柱廊(クーリア・ポンペイアナ)で暗殺が実行された。元老院の通常の議場ではなく、この臨時の議場が選ばれたのは、多くの元老院議員が集まる機会を利用するためだった。フォルム・ロマヌムからは少し離れた位置にあった。

歴史的重要性

ローマ史の最大の転換点の一つ。暗殺者たちの意図に反し、共和政は回復せず、後継者争い(オクタウィアヌスvsアントニウス)を経て帝政に移行した。政治的暗殺の帰結についての教訓として西洋政治思想に深い影響を残した。

参考文献

  • スエトニウス『ローマ皇帝伝 カエサル』
  • プルタルコス『カエサル伝』