概要

アルサケス1世がセレウコス朝から独立して建てたパルティア帝国は、イラン高原からメソポタミアに至る広大な領域を支配した。騎馬弓兵と重装騎兵(カタフラクト)による機動戦を得意とし、カルラエの戦い(前53年)でローマのクラッスス軍を壊滅させた。

歴史的背景

セレウコス朝の東方支配が弱体化する中、イラン系遊牧民パルニ族のアルサケスがパルティア地方を掌握。ミトリダテス1世の時代に帝国規模に拡大した。

地形・地理的特徴

パルティアの発祥地はイラン北東部のホラーサーン地方(現トルクメニスタン南部)の草原地帯。後に首都をメソポタミアのクテシフォン(ティグリス川東岸)に移し、セレウキアと対をなす双子都市として発展した。

歴史的重要性

パルティアはローマ帝国に対する東方の最大の競合者であり、シルクロード交易の中継点として繁栄した。ペルシャ的統治の伝統を維持し、ササン朝への橋渡しとなった。

参考文献

  • The Arsacid Empire (V.S. Curtis)
  • The Oxford Handbook of Iranian History