概要

ミャンマー国軍(タマドー)のミン・アウン・フライン総司令官が、2020年11月の総選挙における不正を主張してクーデタを敢行。アウンサンスーチー国家顧問を拘束し、非常事態を宣言。市民による大規模な不服従運動(CDM)が展開されたが、国軍は武力で弾圧。内戦状態に陥っている。

歴史的背景

2010年から段階的に進められていた民主化プロセス(アウンサンスーチー率いるNLDの勝利、2015年)が覆された。ロヒンギャ危機(2017年)で国際的信用を失ったスーチー政権に対し、国軍は権益の維持を図った。

地形・地理的特徴

ネーピードーは2006年に建設された人工的な首都で、広大な空間に政府機関が分散配置されている。民主化運動はヤンゴンなどの大都市で展開されたが、遠隔地の首都の掌握は軍にとって容易であった。

歴史的重要性

東南アジアの民主化の後退を象徴する事件。ミャンマーの人道危機はASEAN・国連の対応能力の限界を露呈させた。少数民族武装勢力と市民抵抗勢力の連合が国軍に対抗し、国家の分裂危機が続いている。

参考文献

  • 国連報告
  • ASEAN声明