概要
2020年5月25日、ミネアポリスでアフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドが白人警察官デレク・ショーヴィンに約9分半にわたり膝で首を押さえつけられ死亡。「息ができない」(I can't breathe)という最期の言葉がSNSで拡散し、全米50州と世界60カ国以上でブラック・ライブズ・マター(BLM)の抗議デモが発生。推定1500万〜2600万人が参加し、アメリカ史上最大の抗議運動となった。
歴史的背景
BLM運動は2013年にトレイボン・マーティン射殺事件への無罪判決をきっかけにアリシア・ガーザ、パトリス・カラーズ、オパール・トメティの3人のアフリカ系女性が始めた。2014年のマイケル・ブラウン(ファーガソン)、エリック・ガーナー事件で拡大。フロイド事件はCOVID-19パンデミック中の社会的不満と相まって爆発的な運動となった。
地形・地理的特徴
ミネアポリスの交差点で起きた事件が世界的な運動に発展。アメリカ各都市の街路がデモと抗議の舞台となった。
歴史的重要性
アメリカの構造的人種差別への世界的な意識を高めた。ショーヴィンは第2級殺人で有罪判決を受けた(警察官への有罪は極めて稀)。警察改革の議論(予算削減vs再構築)、企業のDEI(多様性・公平性・包摂)への取り組みを加速させた。
参考文献
- Lowery, They Can't Kill Us All
- Kendi, How to Be an Antiracist