概要
パガン朝(1044-1287年)時代に建設された約4,000の仏教建造物のうち約2,000が現存。アーナンダ寺院(白亜の十字形平面)、タビニュ寺院(パガン最高の65m)、シュエジーゴン・パゴダ(金箔の仏塔)などが代表的。2016年の地震で約400棟が被害を受け、修復が進められている。
歴史的背景
1990年代にミャンマー軍事政権が不適切な修復を行い、世界遺産登録が長年見送られていた。2019年にようやくユネスコ世界遺産に登録。しかし2021年のクーデタ以降、遺跡保護の将来が懸念されている。
地形・地理的特徴
イラワジ川中流域の半乾燥平原に2,000以上の仏塔・寺院が広がる壮大な景観。面積約104km2の考古地域に11世紀〜13世紀の建造物が密集。朝夕の霞の中に浮かぶ仏塔群の風景は「東南アジアの奇跡」と称される。
歴史的重要性
カンボジアのアンコール、インドネシアのボロブドゥールと並ぶ東南アジア三大仏教遺跡。上座部仏教の建築・美術の宝庫であり、ミャンマーの国家的アイデンティティの核心。
参考文献
- UNESCO世界遺産登録文書
- バガン考古学報告