概要
ユーロマイダン革命でヤヌコヴィチ大統領が追放された後、ロシアが「リトルグリーンメン」(標識のない兵士)でクリミア半島を占領。住民投票を経てロシアに併合を宣言した。続いてドンバス地方でロシアが支援する分離主義者が蜂起し、ウクライナ軍との武力衝突が続いた。
歴史的背景
ウクライナのEU連合協定をめぐりヤヌコヴィチがロシアの圧力で署名を拒否したことが2013年末のユーロマイダン抗議運動を引き起こした。プーチンはNATOの東方拡大とウクライナの西側接近をロシアの安全保障上の脅威と見なした。
地形・地理的特徴
クリミア半島は黒海に突出し、セヴァストポリにはロシア黒海艦隊の基地がある。ドンバス地方(ドネツク州・ルハンスク州)はウクライナ東部の工業地帯で、ロシア語話者が多い。
歴史的重要性
冷戦後の欧州安全保障秩序を根本的に揺るがし、ヘルシンキ宣言の国境不可侵原則を破壊した。西側の対ロシア制裁が開始され、2022年の全面侵攻の前段階となった。国際法上の領土一体性vs自決権の議論を再燃させた。
参考文献
- サヒ・プラカーシュ・サーニー『ウクライナの門 帝国の狭間の国家の歴史』