概要

2013年12月にギニアの農村で始まったエボラ出血熱が西アフリカ3カ国に拡大し、史上最大のエボラ流行となった。約2万8千人が感染し、約1万1千人が死亡。致死率は約40%。医療従事者の感染・死亡が医療システムの崩壊を招いた。WHOの対応の遅れが国際的に批判された。

歴史的背景

ギニア南部のメリアンドゥ村で2歳の男児が最初の感染者とされる。コウモリとの接触が疑われる。内戦からの復興途上にあったシエラレオネとリベリアは医療インフラが極めて脆弱であった。伝統的な葬儀習慣(遺体への接触)が感染拡大の要因となった。

地形・地理的特徴

西アフリカの熱帯雨林地帯が発生源とされ、コウモリが自然宿主と推定される。国境地帯の人々の移動が国際的拡散を促進。都市部(フリータウン、モンロビア、コナクリ)への拡大が事態を深刻化させた。脆弱な医療インフラが対応を困難にした。

歴史的重要性

アフリカの公衆衛生の脆弱性を世界に示した。WHOの緊急対応能力の不備が明らかになり、改革が進められた。エボラワクチンの開発が加速し、2019年に承認された。西アフリカの経済に約53億ドルの損害をもたらした。

参考文献

  • Quammen, D., 'Ebola: The Natural and Human History'
  • Garrett, L., 'Ebola: Story of an Outbreak'