概要

イスラム国(ISIS/ISIL/ダーイシュ)はイラク・シリアの広大な領域を制圧し、アブー・バクル・アル・バグダーディーがモスルの大モスクで「カリフ」を自称(2014年6月)。残虐な統治・斬首動画・文化遺産破壊で世界に衝撃を与えた。米国主導の有志連合とイラク軍・クルド軍の反攻により2017年にモスル、2019年にバグズが陥落し、支配領域を喪失した。

歴史的背景

イラク戦争後の宗派対立、シリア内戦の混乱、スンナ派住民の疎外感がISISの温床となった。前身はアルカイダ系組織で、ザルカウィーが創設したイラクのアルカイダに遡る。

地形・地理的特徴

モスルはティグリス川沿いのイラク北部の都市で、ISISの「カリフ国」の事実上の首都となった。シリア東部のユーフラテス川沿岸のラッカも重要拠点。砂漠地帯と都市部の複合的な戦場であった。

歴史的重要性

ISISは21世紀の国際テロリズムの最大の脅威であり、欧米でのテロ・外国人戦闘員問題・文化遺産の破壊という多面的な危機を引き起こした。その崩壊後もイデオロギー的脅威は残存している。

参考文献

  • Black Flags (J. Warrick)
  • ISIS: Inside the Army of Terror (M. Weiss)