概要

アラブの春の波及を受け、2011年2月にベンガジで反カダフィ蜂起が発生。カダフィ政権の武力鎮圧に対し、国連安保理決議を根拠にNATO軍が介入。約8か月の内戦の末、10月20日にカダフィが故郷シルトで逮捕・殺害された。しかし以後リビアは武装勢力の乱立による長期的内戦状態に陥った。

歴史的背景

42年間のカダフィ独裁に対する不満が、アラブの春の波及により爆発。東部キレナイカ地方は歴史的にトリポリタニアとの対立があり、部族間の亀裂が内戦を深刻化させた。

地形・地理的特徴

リビアの広大な砂漠地帯が戦場となった。反政府勢力はベンガジを拠点とし、地中海沿岸の主要都市を結ぶ海岸道路が進軍の主要ルート。NATO軍の航空支援は、砂漠の平坦な地形上の政府軍車両を容易に攻撃できる条件を利用した。

歴史的重要性

NATOの人道的介入の事例として議論を呼んだ。カダフィの死後、リビアは事実上の無政府状態に陥り、武器の流出がサヘル地域の不安定化を加速させた。「リビアのレッスン」は以後の国際介入(特にシリア)の議論に影響を与えた。

参考文献

  • Chorin, E., 'Exit the Colonel: The Hidden History of the Libyan Revolution'
  • Wehrey, F., 'The Burning Shores: Inside the Battle for the New Libya'