概要
2011年のアラブの春に触発されたアサド政権への抗議デモが、政府軍の弾圧を契機に全面的内戦に発展。反政府勢力、ISIS、クルド人勢力が入り乱れ、ロシア・イランがアサド政権を、米国・トルコ・湾岸諸国が反政府側を支援する代理戦争の様相を呈した。死者50万人以上、難民560万人以上を生んだ。
歴史的背景
バアス党の一党独裁、アラウィー派による少数支配、経済停滞、干ばつによる農村人口の都市流入が不満の蓄積をもたらした。2011年3月のダラアでの少年逮捕事件がデモの導火線となった。
地形・地理的特徴
シリアの地形は地中海沿岸の平野、内陸の砂漠、北部の丘陵と多様。アレッポの都市戦、東グータの包囲戦、ユーフラテス川沿いのISIS掃討作戦など、地形に応じた多様な戦闘が展開された。
歴史的重要性
シリア内戦は21世紀最大の人道危機の一つであり、欧州難民危機を引き起こした。化学兵器使用、ISISの台頭、ロシアの中東軍事介入の復活など、国際秩序に多大な影響を与えた。
参考文献
- The Battle for Syria (C. Phillips)
- Burning Country (R. Yassin-Kassab)