概要

イスラム過激派組織ボコ・ハラム(「西洋教育は禁忌」の意)が2009年以降、ナイジェリア北東部で大規模なテロ活動を展開。2014年4月のチボク女子生徒約270人の拉致事件は「#BringBackOurGirls」として世界的な注目を集めた。推定3万5千人以上が死亡し、約200万人が避難民となった。

歴史的背景

ナイジェリア北部の深刻な貧困、教育の欠如、政治的疎外感が過激化の温床。創設者モハメド・ユスフが2002年にマイドゥグリで組織を設立し、2009年の弾圧後に暴力的な反政府運動に転換した。ISILとの提携宣言(2015年)で国際的テロネットワークに組み込まれた。

地形・地理的特徴

ナイジェリア北東部のチャド湖盆地とサヘル地帯。チャド湖の縮小(過去50年で約90%減少)による環境危機が社会不安を増大させた。国境地帯の広大な無政府地域がテロ組織の活動拠点となった。サンビサの森が主要な隠れ場所。

歴史的重要性

サヘル地域のイスラム過激主義の最も深刻な表れ。チボク女子生徒拉致事件はソーシャルメディアを通じたアドボカシーの力を示した。ナイジェリア、チャド、ニジェール、カメルーンの多国籍軍が対処にあたるが、完全な鎮圧には至っていない。

参考文献

  • Thurston, A., 'Boko Haram: The History of an African Jihadist Movement'
  • Smith, M., 'Boko Haram: Inside Nigeria's Unholy War'