概要
パキスタンのテロ組織ラシュカレ・タイバに所属する10名の武装グループがムンバイで複数箇所を同時攻撃。60時間にわたる銃撃戦で166人が死亡、300人以上が負傷。唯一生存した実行犯アジマル・カサブは2012年に処刑された。
歴史的背景
パキスタンに拠点を置くラシュカレ・タイバはカシミール問題に起因するジハード組織。パキスタンISIとの関係が指摘されるが、パキスタン政府は公式には否定。海路での侵入と複数標的への同時攻撃という手法は新しいテロの形態を示した。
地形・地理的特徴
ムンバイの沿岸部と市街中心部が攻撃対象。タージ・マハル・ホテルとオベロイ・トライデント・ホテルという国際的ランドマーク、チャトラパティ・シヴァージー駅、ナリマン・ハウス(ユダヤ人センター)が狙われた。海上からの侵入ルートが使用された。
歴史的重要性
印パ関係の深刻な悪化を招き、和平プロセスが停滞。インドの安全保障体制の抜本的見直しをもたらし、国家安全保障会議の強化、NSG(国家安全保障警備隊)の拠点拡充が進められた。「インドの9.11」とも呼ばれる。
参考文献
- Adrian Levy & Cathy Scott-Clark, The Siege, 2013
- Praveen Swami, India, Pakistan and the Secret Jihad, 2007