概要

ポーランド、チェコ、ハンガリー、スロバキア、スロベニア、エストニア、ラトヴィア、リトアニア、キプロス、マルタの10カ国が同時にEUに加盟した史上最大の拡大。加盟国は15から25に増加し、人口は約4億5千万人に達した。2007年にブルガリアとルーマニア、2013年にクロアチアが加盟。

歴史的背景

1989年の東欧革命後、旧東側諸国はEUとNATOへの加盟を「ヨーロッパへの回帰」として追求した。コペンハーゲン基準(民主主義、市場経済、EU法の受容)を満たすための数年間の準備期間を経て実現した。

地形・地理的特徴

バルト海から地中海にかけての旧東側諸国がEUに加盟。ポーランドの平原からチェコのボヘミアの丘陵、ハンガリーの大平原、バルト三国の海岸まで、EUの地理的範囲が劇的に東に拡大した。

歴史的重要性

冷戦による分断を制度的に克服し、ヨーロッパ大陸の統合を歴史的規模で深化させた。しかし労働者の移動の自由(特にポーランドからイギリスへの移民)は後にブレグジットの一因となり、ハンガリーやポーランドの「非自由主義的民主主義」はEUの価値観との緊張を生んでいる。

参考文献

  • マイケル・ファイアーストーン『EU拡大の政治学』