概要
2002年7月にOAU(アフリカ統一機構)を改組してアフリカ連合(AU)が設立された。55の加盟国を擁し、欧州連合をモデルとした組織構造を持つ。平和安全保障理事会の設置により、OAU時代の「内政不干渉」原則から「無関心でいない権利」へと転換。アフリカ人による平和維持活動の枠組みを整備した。
歴史的背景
OAUの内政不干渉原則はルワンダ虐殺などの人道危機への対応を妨げたと批判された。リビアのカダフィがアフリカ合衆国構想を推進し、AUの設立を後押しした。グローバル化の中でアフリカの集団的な交渉力を強化する必要性も認識された。
地形・地理的特徴
アディスアベバの国際会議センターにAU本部が置かれた。2012年に中国が建設した新本部ビル(約2億ドル)はアフリカにおける中国のプレゼンスの象徴となった。
歴史的重要性
アフリカ大陸の政治的統合の最も進んだ形態。アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA、2021年発足)はアフリカ全体を単一の市場として統合する野心的な計画。ただし加盟国間の格差や紛争への対応力には限界がある。
参考文献
- Murithi, T., 'The African Union: Pan-Africanism, Peacebuilding and Development'
- Adebajo, A., 'The Curse of Berlin: Africa After the Cold War'