概要

ルワンダ虐殺の余波として始まった紛争が、アフリカ9カ国が関与する大規模戦争に拡大。「アフリカの世界大戦」と呼ばれ、推定死者数は540万人(主に飢餓・疫病による間接的死亡)で、第二次世界大戦以降最も多くの犠牲者を出した紛争。コルタン、金、ダイヤモンドなどの鉱物資源が「紛争資源」として戦争を長期化させた。

歴史的背景

1997年にローラン・デジレ・カビラがモブツを打倒してコンゴ民主共和国を樹立したが、ルワンダ・ウガンダとの関係が悪化し戦争が勃発。東部のフツ族民兵の存在、鉱物資源の支配、地域覇権をめぐる思惑が複雑に絡み合った。

地形・地理的特徴

コンゴの広大な国土(アメリカ東部全体に匹敵)の大部分を占める熱帯雨林と、東部の火山地帯・大湖地域が主戦場。道路インフラの欠如が軍事作戦と人道支援の両方を困難にした。東部のコルタン・金・ダイヤモンドの鉱物資源が紛争の燃料となった。

歴史的重要性

冷戦後最も死者を出した紛争であるにもかかわらず、国際的な注目は相対的に低かった。「紛争鉱物」の概念が生まれ、電子機器産業のサプライチェーンの倫理が問われるようになった。東部コンゴの不安定は現在も継続している。

参考文献

  • Stearns, J., 'Dancing in the Glory of Monsters'
  • Prunier, G., 'Africa's World War'