概要
タイのバーツが7月2日に変動相場制に移行(事実上の切り下げ)したことを契機に、東南アジア全域に通貨危機が波及。インドネシアではルピアが80%以上下落し、スハルト政権が崩壊(1998年5月)。IMFが介入して緊縮政策を実施したが、社会的コストは甚大であった。
歴史的背景
1990年代の東南アジアは「東アジアの奇跡」と称される高度成長を遂げていたが、固定相場制下での短期資本の過度な流入、不動産バブル、過剰投資が脆弱性を蓄積していた。ヘッジファンドの通貨投機が引き金を引いた。
地形・地理的特徴
バンコクの金融街シーロム通りが危機の震源地。タイバーツの暴落がマレーシア、インドネシア、韓国など周辺国に連鎖し、東南アジア全域の経済に壊滅的打撃を与えた。
歴史的重要性
東南アジアの経済構造を根本的に変えた。ASEAN+3(日中韓)の枠組みやチェンマイ・イニシアティブ(通貨スワップ協定)が創設され、地域金融協力が強化された。インドネシアでは32年間のスハルト独裁が終焉する契機となった。
参考文献
- IMF報告
- 世界銀行分析