概要

1995年10月30日、ケベック州の独立の是非を問う住民投票が実施された。結果は賛成49.42%、反対50.58%のわずか約5万4千票の僅差で独立案が否決された。投票率は93.52%と極めて高かった。ジャック・パリゾー首相(ケベック党)が独立を推進し、ジャン・クレティエン連邦首相が残留を訴えた。

歴史的背景

ケベックのフランス語系住民は英語系カナダからの文化的・経済的疎外感を長年抱えていた。1960年代の「静かなる革命」で世俗化と近代化が進み、ケベック・ナショナリズムが高揚。1980年の第1回住民投票では59.56%が反対で否決されていた。

地形・地理的特徴

ケベック州はカナダ東部のセント・ローレンス川流域を中心とする広大な州。フランス語を母語とする住民が約80%を占めるカナダ唯一のフランス語多数州。

歴史的重要性

カナダの国家統一が僅差で維持された歴史的瞬間。その後の明確化法(2000年)で連邦政府は一方的な分離独立の条件を厳格化した。ケベック独立運動は沈静化したが、カナダの二言語・二文化国家としてのアイデンティティの根本的課題は残されている。

参考文献

  • Fraser, René Lévesque and the Parti Québécois
  • Young, The Secession of Quebec