概要

アレクサンドロス大王がエジプト征服後、建築家ディノクラテスの設計によりナイルデルタ西端に新都市を建設。碁盤目状の計画都市として設計され、最盛期には人口50万を超えた。プトレマイオス朝の首都となり、ムセイオン(図書館・研究所)、ファロス灯台が建設され、地中海世界最大の学術・商業都市となった。

歴史的背景

アレクサンドロス大王のエジプト征服後、シワのアメン神殿で「アメンの子」としての神託を受けた。ギリシャとエジプトを結ぶ新たな都市の建設は、征服の恒久化と東西文化の融合を目的としていた。

地形・地理的特徴

ナイルデルタの西端、地中海に面する石灰岩の尾根上に建設された。ファロス島が天然の防波堤となり、良港の条件を備えていた。マレオティス湖(内陸側)と地中海(外海側)の間に位置し、ナイル水運と海上交易の結節点として理想的な立地。エジプトとギリシャ世界の文化的接点でもあった。

歴史的重要性

約1000年にわたり地中海世界最大の知的中心地であり続けた。アレクサンドリア図書館は古代世界の知識の集積地であり、エウクレイデス、アルキメデス、エラトステネスらが活躍した。ヘレニズム文化の最大拠点として、後のローマ、イスラム文明に計り知れない知的遺産を残した。

参考文献

  • Fraser, P.M., 'Ptolemaic Alexandria'
  • Empereur, J.-Y., 'Alexandria Rediscovered'