概要
EC加盟12カ国がEU(欧州連合)設立条約に署名。経済通貨同盟(ユーロの導入)、共通外交・安全保障政策、司法・内務協力の三つの柱を導入。「欧州市民権」の概念を初めて導入し、ヨーロッパ統合を経済共同体から政治的連合へと深化させた。
歴史的背景
ベルリンの壁崩壊とドイツ再統一を受け、ミッテランとコールがヨーロッパ統合の加速に合意した。フランスはドイツの経済力を統合の枠組みに封じ込め、ドイツは「ヨーロッパの中のドイツ」を示す手段としてEUを推進した。
地形・地理的特徴
マーストリヒトはムーズ川沿いのオランダ最南端の都市で、ベルギーとドイツの国境に近い。ヨーロッパの中心に位置するベネルクス地域がEU条約の調印地として選ばれた象徴性がある。
歴史的重要性
現在のEUの法的基盤であり、ユーロ導入という歴史的な通貨統合を実現した。しかしデンマークの最初の国民投票での否決やイギリスの留保が示すように、統合の速度と深度をめぐる加盟国間の温度差も浮き彫りにした。
参考文献
- デズモンド・ディナン『ヨーロッパ統合の歴史』