概要
ロバート・ムガベが独立闘争の英雄から37年間の長期独裁者に変容した。当初は人種和解と教育普及で評価されたが、2000年以降の白人農場の強制接収が経済崩壊を招いた。2008年のハイパーインフレーション(年率約7.96×10^10%)で100兆ジンバブエドル紙幣が発行された。2017年の軍事クーデターで退陣。
歴史的背景
ローデシアの白人少数支配に対する独立闘争を経て1980年に黒人多数支配のジンバブエが誕生。ムガベは当初穏健な人種和解政策をとったが、権力維持のために徐々に強権化。土地問題は植民地時代からの未解決の構造的問題であった。
地形・地理的特徴
ジンバブエ高原は標高約1200mの温暖な気候で、白人農場主が支配していた肥沃な農地が経済の基盤であった。2000年以降の土地改革による農場の接収が農業生産の崩壊を招いた。
歴史的重要性
アフリカの独立闘争の英雄が独裁者に転落する典型的パターンの代表例。土地改革の失敗と経済崩壊は、ポストコロニアルアフリカの開発の困難さを象徴する。100兆ドル紙幣はハイパーインフレーションの世界的象徴となった。
参考文献
- Meredith, M., 'Mugabe: Power, Plunder, and the Struggle for Zimbabwe'
- Godwin, P., 'The Fear: Robert Mugabe and the Martyrdom of Zimbabwe'