概要

1975年11月のフランコ死後、フアン・カルロス1世国王が民主化を主導。スアレス首相が政治改革法を通過させ、1977年に40年ぶりの自由選挙が実施された。1978年の新憲法で議会制民主主義と自治州制度が確立。1981年2月のテヘーロ中佐のクーデター未遂を国王が鎮圧した。

歴史的背景

フランコは後継者としてフアン・カルロスを指名したが、国王は民主化を選択した。体制内改革派(スアレス)と民主的野党(社会労働党のゴンサーレス、共産党のカリージョ)の合意が「忘却の協定」と呼ばれる和解を可能にした。

地形・地理的特徴

マドリードの王宮とコルテス(議会)が政治的移行の中心であった。バスク地方のETAテロリズムとカタルーニャの自治要求が移行期の最大の挑戦であった。

歴史的重要性

権威主義体制から民主主義への「模範的」移行として世界的に評価され、後のラテンアメリカや東欧の民主化のモデルとなった。1986年のEC加盟がスペインの近代化と国際的地位の向上を加速させた。

参考文献

  • ポール・プレストン『フアン・カルロス スペイン国王の人生』