概要
東パキスタン(現バングラデシュ)が西パキスタンからの独立を求めた戦争。パキスタン軍の「サーチライト作戦」による弾圧(推定30万〜300万人の殺害)に対し、ムクティ・バヒニ(解放軍)が抵抗。インドの軍事介入により13日間でパキスタン軍が降伏。シェイク・ムジブル・ラフマンが初代大統領に就任。
歴史的背景
東パキスタンは人口の過半を占めながら政治的・経済的に差別されていた。1970年の総選挙でアワミ連盟が圧勝したにもかかわらず、ヤヒヤ・カーン大統領が権限移譲を拒否し、軍事弾圧を開始した。約1000万人の難民がインドに流入した。
地形・地理的特徴
ガンジス・ブラマプトラ・メグナの三大河川が形成するベンガル・デルタは世界最大の三角州。密集した水路網と雨季の洪水がパキスタン軍の機動を阻害し、ゲリラ戦に有利な地形を提供した。
歴史的重要性
第二次世界大戦後の主要な国家分裂事件であり、宗教的統一だけでは国家を維持できないことを示した。パキスタンの「二民族論」の限界を露呈させ、言語・文化的アイデンティティの重要性を証明した。
参考文献
- Srinath Raghavan, 1971: A Global History of the Creation of Bangladesh, 2013
- Gary Bass, The Blood Telegram, 2013