概要
ナイジェリアの音楽家フェラ・アニクラポ・クティが、ヨルバ伝統音楽、ハイライフ、ジャズ、ファンクを融合させて「アフロビート」を創出。1曲が20-30分に及ぶ長大な楽曲で、軍事政権への痛烈な政治批判を歌った。「カラクタ・リパブリック」は1977年に軍に急襲され、母親が窓から投げ落とされて死亡した。
歴史的背景
1960年代後半のアフリカ独立運動と汎アフリカ主義の高揚、アメリカの黒人公民権運動とブラック・パワーの影響がフェラの政治的覚醒を促した。サンドラ・イサドアとの出会いがアフリカ系アメリカ人の政治意識を彼にもたらした。
地形・地理的特徴
ラゴスはギニア湾岸の島嶼と半島からなる巨大都市。フェラの拠点「カラクタ・リパブリック」(共和国からの独立を宣言したコミューン)はラゴスの喧騒の中にあった。西アフリカの都市文化のエネルギーがアフロビートを生んだ。
歴史的重要性
20世紀のアフリカ音楽の最も革新的な創造。政治的抗議と芸術的革新を融合させた唯一無二の存在。死後もアフロビートは世界中に影響を与え続け、ブロードウェイミュージカル『Fela!』(2009年)やビヨンセのトリビュートなどで再評価されている。
参考文献
- Veal, M.E., 'Fela: The Life and Times of an African Musical Icon'
- Moore, C., 'Fela: This Bitch of a Life'