概要
初代大統領ジュリウス・ニエレレが1967年のアルーシャ宣言でアフリカ社会主義「ウジャマー」(スワヒリ語で「家族」の意)を提唱。自力更生、平等、共同体精神に基づく独自の社会主義路線を推進。農村の集団化(ウジャマー村の建設)を進めたが、強制移住による混乱と経済的失敗に終わった。
歴史的背景
独立後のタンザニアは資本主義的発展モデルへの代替を模索していた。ニエレレはアフリカの伝統的共同体精神を社会主義に結びつけ、東西冷戦のいずれの陣営にも属さない独自の道を選んだ。
地形・地理的特徴
タンザニアはインド洋沿岸の低地からキリマンジャロ、ヴィクトリア湖周辺の高原にかけて多様な地形を持つ。広大な農村部での共同村落(ウジャマー村)の建設が政策の核心であった。
歴史的重要性
アフリカの独自の発展モデルの最も野心的な実験。経済的には失敗に終わったが、国民統合と識字率向上には成功。ニエレレは自発的に退任した数少ないアフリカの指導者として尊敬を集め、「ムワリム(先生)」と呼ばれた。
参考文献
- Nyerere, J., 'Ujamaa: Essays on Socialism'
- Coulson, A., 'Tanzania: A Political Economy'