概要
1963年8月28日、ワシントン大行進に参加した約25万人の群衆を前に、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師がリンカーン記念館の階段で演説。「私には夢がある」と繰り返し、人種の調和した社会のビジョンを語った。テレビ中継により全米に放映され、公民権運動の決定的な瞬間となった。
歴史的背景
1955年のモンゴメリー・バスボイコット以降、キングは非暴力的抵抗運動の指導者として台頭した。1963年のバーミンガム運動での逮捕と「バーミンガム刑務所からの手紙」が全米の注目を集めた。ケネディ大統領が公民権法案を提出したが議会で停滞しており、行進は法案成立への圧力となった。
地形・地理的特徴
ワシントンD.C.のナショナル・モールに面するリンカーン記念館の階段。奴隷解放宣言から100年の節目に、リンカーンの像の前で演説が行われた象徴的意義は計り知れない。
歴史的重要性
20世紀最も影響力のある演説の一つ。1964年公民権法と1965年投票権法の成立を後押しした。キングは1964年にノーベル平和賞を受賞。1968年の暗殺後、その理念はアメリカの人種平等の基準となった。
参考文献
- Branch, Parting the Waters
- King, Why We Can't Wait