概要
32のアフリカ独立国がアディスアベバに集まり、アフリカ統一機構(OAU)を設立。エンクルマの「アフリカ合衆国」構想と、各国主権を重視する穏健派の妥協の産物。植民地支配の完全終結、領土保全、内政不干渉を原則とした。ハイレ・セラシエ皇帝がホスト役を務めた。
歴史的背景
1960年前後のアフリカ独立の波を受け、汎アフリカ主義の制度化が求められた。エンクルマの急進的統一構想(カサブランカ・グループ)と、穏健な協力路線(モンロビア・グループ)の対立を調整する必要があった。
地形・地理的特徴
エチオピアの首都アディスアベバは標高約2400mのエチオピア高原上に位置する。植民地化を免れたアフリカの独立の象徴としてのエチオピアが、大陸的機構の本部所在地として選ばれた。
歴史的重要性
アフリカ大陸初の包括的な国際機構であり、残存する植民地支配やアパルトヘイトとの闘いの外交的基盤となった。2002年にアフリカ連合(AU)に改組された。植民地時代の国境線の維持という原則が、後の民族紛争への対応を制約する面もあった。
参考文献
- Mazrui, A., 'Africa Since 1935'
- El-Ayouty, Y., 'The Organization of African Unity After Ten Years'