概要
1960年6月30日にベルギー領コンゴが独立し、パトリス・ルムンバが初代首相に就任。独立式典での国王ボードワンの演説に対するルムンバの即興の反論演説は植民地主義批判の歴史的名演説となった。しかし直後にカタンガ州の分離独立、軍の反乱、ベルギーの介入が起こり、ルムンバは1961年1月に暗殺された。
歴史的背景
ベルギーはコンゴ人への教育・自治を極端に制限しており、独立時に大学卒業者はわずか30人程度であった。準備不足のまま急速に独立が実現し、行政・軍事の混乱が即座に発生した。
地形・地理的特徴
コンゴの広大な国土(ヨーロッパの4分の1に匹敵)は、中央のコンゴ盆地の熱帯雨林と周辺の高原からなる。カタンガ州の銅・コバルト鉱山地帯が分離独立を試み、鉱物資源の支配が政治的混乱の核心にあった。
歴史的重要性
冷戦下のアフリカにおける超大国の代理戦争の最も悲劇的な事例。ルムンバの暗殺にはベルギー、CIA、MI6の関与が後に明らかになった。以後のモブツ独裁(32年間)の出発点であり、コンゴの悲劇の始まり。
参考文献
- De Witte, L., 'The Assassination of Lumumba'
- Nzongola-Ntalaja, G., 'The Congo from Leopold to Kabila'