概要

民族主義者モハンマド・モサッデグ首相がアングロ・イラニアン石油会社(現BP)を国有化。イギリスの経済封鎖とCIA・MI6のアジャックス作戦により1953年8月にクーデターが実行され、モサッデグは失脚。モハンマド・レザー・シャーが権力を回復し、西側諸国に有利な石油利権協定が締結された。

歴史的背景

イランの石油利権は英国が事実上独占し、利益配分はイランに著しく不利であった。モサッデグの国有化は圧倒的な国民的支持を得たが、冷戦下の米英は共産主義浸透を恐れた。

地形・地理的特徴

テヘランはアルボルズ山脈南麓の高原盆地(標高約1,200m)に位置する。都市中心部の議会建物と王宮がクーデターの舞台となった。南部のアバダン製油所は世界最大規模であった。

歴史的重要性

1953年のクーデターはイラン人の反米・反西洋感情の根源的原因となり、1979年のイラン革命の伏線となった。資源ナショナリズムの先駆的事例としても重要。

参考文献

  • All the Shah's Men (S. Kinzer)
  • CIA Archives on Operation Ajax