概要
アマゾン先住民が数世紀にわたり形成した人工的な肥沃土壌「テラ・プレタ」(ポルトガル語で「黒い土」)。バイオ炭(木炭)、陶器片、骨、魚の残骸、糞便などが混合されており、通常のアマゾン土壌の数倍の炭素含有量を持つ。深さ2mに達する場所もあり、広さは数ヘクタールから数百ヘクタールに及ぶ。
歴史的背景
かつてアマゾン流域は「偽りの楽園」(貧弱な土壌で大規模な文明は不可能)と考えられていたが、テラ・プレタの発見がこの説を覆した。先住民は意図的に土壌改良を行い、持続可能な集約農業を実践していた。ヨーロッパ人の侵入による疫病で先住民人口が激減し、森林が再生した。
地形・地理的特徴
アマゾン川流域の熱帯雨林地帯。通常のアマゾンの土壌(オキソル)は養分に乏しく農業に不適だが、テラ・プレタ(黒い土)と呼ばれる人工的に改良された肥沃な黒色土壌が各地に分布する。河川沿いの氾濫原や台地上に多く発見される。
歴史的重要性
アマゾン流域に大規模な先コロンブス期社会が存在したことの証拠。テラ・プレタの技術は現代の持続可能な農業(バイオ炭農法)への応用が研究されており、炭素固定による気候変動対策としても注目されている。
参考文献
- Mann, 1491
- Glaser & Birk, State of the Scientific Knowledge on Properties of Amazonian Dark Earths