概要

サポテカ文明の首都で、山頂を人工的に平坦化して建設された壮大な儀礼センター。最盛期の人口は約2万5千人。大広場を囲む神殿群、球技場、天文台が残る。「踊る人々(ダンサンテス)」と呼ばれる浮彫りは殺害された敵の像とされ、メソアメリカ最古級の文字碑文を含む。

歴史的背景

オアハカ谷の複数の集団を統合する形で紀元前500年頃に建設が始まった。サポテカ人はメソアメリカ最古の文字体系の一つと複雑な暦法を発達させた。テオティワカンとの外交関係が確認されており、テオティワカンにはサポテカ人居住区が存在した。

地形・地理的特徴

オアハカ谷を見下ろす標高約400mの山頂を人工的に平坦にして建設された。三つの谷が交差する地理的結節点に位置し、周囲の谷を一望できる戦略的優位性を持つ。山頂の改変は巨大な公共事業であり、約2km²の平坦面が造成された。

歴史的重要性

メソアメリカにおける都市計画と文字文化の初期の到達点。山頂を丸ごと都市化するという発想はメソアメリカでも類を見ない。サポテカ文字はマヤ文字より古い可能性があり、メソアメリカの文字発達史の鍵となる。1987年ユネスコ世界遺産。

参考文献

  • Marcus & Flannery, Zapotec Civilization
  • Blanton et al., Ancient Oaxaca