概要
1945年8月6日午前8時15分、B-29「エノラ・ゲイ」がウラン型原子爆弾「リトルボーイ」を投下。爆心地上空約600mで炸裂し、TNT換算約15キロトンの威力で市街地を壊滅させた。1945年末までに約14万人が死亡。熱線・爆風・放射線による被害に加え、黒い雨による二次被害も深刻であった。広島は第二総軍司令部が置かれた軍都でもあった。
歴史的背景
マンハッタン計画で開発された原子爆弾は、ポツダム宣言を黙殺した日本に対する使用が決定された。トルーマン大統領は本土侵攻による百万人規模の犠牲を回避する名目で投下を承認。広島は空襲を受けておらず、原爆の威力を正確に測定できる目標として選定された。
地形・地理的特徴
広島は太田川の三角州上に発展した都市で、6本の川が市内を流れる。周囲を山に囲まれた盆地状の地形は爆風の反射を増幅させ、被害を拡大した。平坦な市街地は爆心地から半径2km以内をほぼ壊滅させた。多くの被爆者が水を求めて川に入り命を落とした。
歴史的重要性
人類史上初の核兵器の実戦使用であり、核時代の幕開けとなった。広島は平和都市として復興し、核廃絶運動の象徴となった。被爆者(ヒバクシャ)の証言活動は世界的な核軍縮運動の原動力となり、2016年にはオバマ大統領が現職米大統領として初めて広島を訪問した。
参考文献
- 『広島原爆戦災誌』広島市
- 『ヒロシマ』ジョン・ハーシー