概要

1944年7月1-22日、44カ国の代表がブレトンウッズに集結し、戦後の国際通貨・金融体制を設計した。ドルを基軸通貨とする固定為替相場制(1オンス=35ドルの金本位)を採用し、国際通貨基金(IMF)と国際復興開発銀行(世界銀行)の設立を決定した。イギリスのケインズとアメリカのホワイトが対立しながらも妥協案をまとめ、アメリカの経済的覇権を制度化した。

歴史的背景

1930年代の大恐慌と近隣窮乏化政策(競争的通貨切り下げ、保護貿易)が第二次世界大戦の経済的背景となったとの反省から、安定的な国際経済秩序の構築が急務とされた。ケインズはより柔軟な国際決済機関(バンコール構想)を提案したが、最大の債権国であるアメリカの立場が優先された。

地形・地理的特徴

ニューハンプシャー州北部のホワイト山脈に位置するブレトンウッズのマウント・ワシントン・ホテルで会議が開催された。ニューイングランドの山間部の隔絶されたリゾートが選ばれたのは、外部からの干渉を排し、集中的な交渉を可能にするためであった。戦時中のワシントンD.C.の過密を避ける意図もあった。

歴史的重要性

戦後の国際経済秩序の基盤を形成し、1950-60年代の先進国の高度経済成長を支えた。1971年のニクソン・ショック(ドルと金の交換停止)で固定相場制は崩壊したが、IMFと世界銀行は現在まで国際経済ガバナンスの中核機関として機能している。ドルの基軸通貨としての地位は今日まで続いている。

参考文献

  • Steil, The Battle of Bretton Woods
  • Eichengreen, Globalizing Capital