概要
ドイツ軍最後の大反攻。ヒトラーはアルデンヌの森を突破してアントワープ港を奪取し、連合軍を分断する賭けに出た。初期の奇襲は成功しアメリカ軍戦線に深い突出部(バルジ)を作ったが、バストーニュで第101空挺師団が包囲に耐え、パットン将軍の第3軍の救援で反撃に転じた。
歴史的背景
ノルマンディー以降の連合軍の進撃に対し、ヒトラーは残存兵力を集中投入して連合軍の分断を企図した。悪天候による航空支援の不在と、連合軍の情報失敗(ウルトラの解読ミス)がドイツの奇襲を可能にした。
地形・地理的特徴
アルデンヌの密林と丘陵は1940年のドイツ軍突破と同じ地形であったが、今回は厳冬の積雪と霧がドイツ軍の奇襲を可能にした。バストーニュの交差路が戦略的要衝であった。
歴史的重要性
ドイツ軍最後の攻勢能力を消耗させ、西部戦線でのドイツの敗北を確定的にした。アメリカ軍は約1万9千人の戦死者を出し、アメリカにとってヨーロッパ戦線最大の戦いとなった。マクオーリフ准将の「ナッツ!(くそくらえ)」の回答が有名。
参考文献
- アントニー・ビーヴァー『アルデンヌ 1944年 ヒトラー最後の賭け』