概要

ドイツ第6軍がスターリングラードの占領を目指し、ソ連軍と壮絶な市街戦を展開。11月19日のソ連軍の反攻作戦(ウラヌス作戦)でドイツ第6軍約29万人が包囲された。パウルス元帥は1943年2月2日に降伏し、約9万人が捕虜となった。両軍合わせて約200万人の死傷者を出した。

歴史的背景

ドイツ軍のカフカス油田への進撃の側面を守る作戦の一環であったが、ヒトラーはスターリンの名を冠する都市の占領に執着した。チュイコフ将軍は「ラットの戦い」(近接戦闘)でドイツ軍の火力優勢を無力化する戦術を採用した。

地形・地理的特徴

ヴォルガ川西岸に沿って南北に細長く延びる工業都市で、巨大な工場群(トラクター工場、赤い十月製鉄所等)が市街戦の要塞と化した。ヴォルガ川がソ連軍にとって唯一の補給・増援路であり、渡河は常にドイツ軍の砲撃にさらされた。

歴史的重要性

第二次世界大戦の転換点であり、ドイツの敗北が決定的となった瞬間。ソ連の勝利は連合国全体の士気を高め、枢軸国の威信を決定的に損なった。「スターリングラード」は総力戦と民族の存亡を賭けた戦いの代名詞となった。

参考文献

  • アントニー・ビーヴァー『スターリングラード 運命の攻囲戦』