概要
ドイツ軍が872日間にわたりレニングラードを包囲した人類史上最長の都市包囲戦。飢餓、寒さ、砲撃により推定63万〜100万人の市民が死亡した。市民は壁紙の糊、革ベルト、家具を食べて耐え忍んだ。ショスタコーヴィチの交響曲第7番「レニングラード」が包囲下の市で演奏された。
歴史的背景
ヒトラーはレニングラード(ペテルブルク)を革命の象徴として特に憎悪し、占領ではなく飢餓による都市の消滅を命じた。ジューコフ将軍が防衛を組織し、ラドガ湖経由の補給路で最低限の物資を市内に搬入した。
地形・地理的特徴
レニングラードはフィンランド湾の最奥部、ネヴァ川河口のデルタ地帯に位置し、北からフィンランド軍、南からドイツ軍に包囲された。冬季にラドガ湖が凍結すると「命の道」と呼ばれる氷上輸送路が唯一の補給線となった。
歴史的重要性
ソ連の忍耐と犠牲の象徴であり、人類史上最も凄惨な包囲戦として記憶されている。1944年1月の包囲解除はソ連の反攻の重要なステップであった。レニングラード防衛はロシアの国民的記憶の中核を形成している。
参考文献
- アンナ・リード『レニングラード包囲 人間の悲劇の叙事詩』